- 活動日記
- 2021.8.30(月曜日)
奉納演奏を前に
蝉の鳴き声が静かになり、秋の虫が季節のうつろいを知らせてくれる頃になりました。
私達は来月9月、神社の神事【観月祭】に、出演をさせていただき
神様の前でバイオリンを弾かせていただくという、大きなお役目を頂戴しております。
はじめて、神様の前で弾かせていただく大役をいただいたのは
今から7年前の9月でした。
それから毎年、お役目を頂戴し
今思えば、これがいつまでも続くという、愚かな感覚に私は陥りはじめておりました。
今までの普通が、普通でないと思い知らせてくれたのは、奇しくもコロナ。
昨年は「お祭りをいつ再開できるか、わかりません。」という宮司様の言葉に
今までの全てが、キラキラと思いだされました。
しかし、今年の初夏
宮司様が「今年は、観月祭を開催する予定でおります。」と教えてくださいました。
なかなか思うに任せない毎日の中、心に光がポッと灯った、夏のはじまりでした。
しかし、この夏の社会情勢も決して明るいものではなく
少し動き始めたコンサートの予定も、キャンセル、または自ら自粛という判断の中
開催が、先延ばしになる状態が続いております。
一喜一憂の夏。
そんな中、つい先日、神社の宮司様から、一本のお電話を頂戴いたしました。
とっさに、今年も中止・・・のお知らせかしらとの思いが心をよぎりました。
しかし、お電話の内容は「開催に向けて準備を進めていますので、お願いいたします。」との事でした。
有難い。本当に、有難いと、思わず心で手を合わせました。
長い間、箪笥にしまってあった
奉納演奏で着る正装用の着物を洗い、夏の陽射しと風に浄化をしてもらい
準備を整え、自宅のバイオリンの練習部屋に掛けました。
晩夏の今、9月を迎えようとしています。
感謝を心に、精進いたします。
(山崎)
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