日本の教育水準
日本の教育は優れた先達たちの苦心と叡智のお蔭で、昔から非常に高い水準で推移して来ました。士農工商の身分制度を標榜した江戸時代でも、教育は身分の上下を問うことなく、ほとんどの人が『読み書きそろばん(四則計算)』ができるというものでした。因みに、一説によれば江戸時代の識字率は65パーセントから70パーセントにも達し、幕末の頃には男子が80パーセント、女子が20パーセント、武士は100パーセント、農民でも20パーセントの識字率だったと言われています。
また、全国には10000校以上の寺小屋があったと言われ、子どもの70から80パーセントか゜そこで学んでいたとされています。同じ頃のイギリスでさえ30パーセントの識字率しかなかったとされますから、日本は世界に稀有な高水準の教育国家であったのです。
神話の時代から伝統的に真面目で几帳面な仕事をする日本人にとって、当然のことですが言葉や文字、算術は、生活する上で必要不可欠な要素だったわけです。
|