日本家庭教育再生機構  
 
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日本家庭教育再生機構の理念
大和心 秩序崩壊の危機
秩序を正すことの大切さ 日本の教育水準 家庭教育再生の必要性

「道」という高き精神教育

江戸時代、高水準の教育を当たり前のように行っていた私たちの日本には、もう一つ特筆すべき伝統的な教育制度があります。日本人なら身につけておくべき教養と素養の象徴としての『道』と名の付く精神教育制度です。日本の様々な諸道は驚くほど多彩で、しかもすべての道は、人間の本質、万物の真理へと到達する過程であり、努力や精進といった自己練磨を目的とした、深い味わいを秘めた教育の在り方だと思われます。

「華道」草花や木の枝を花器に挿して花鳥風月の風流を表現し、鑑賞する作法。
「茶道」茶の湯によって精神を修行し、一期一会の死生観に基づく礼法を究める道。
「武道」武士として自らを鍛錬し、誇り高く、潔く、国を守り、一族を守り、家族を守り、己を守るべき道。
「香道」香木を焚いて心を澄ませ、邪心を離れて本来の自分を徹見しつつ、香りを賞翫し、侘びや寂びの風雅に親しむ修養の道。
「書道」文字という民族文化の結晶を書によって表現し、その表現に天地万物の真理を込める道。
道

道を追求すること・・それは諸道の本質である真、善、美を体得し、表現するということになると思いますが、その道を追求する過程において己の心を鎮め、己を自覚し、己の六根(視覚・聴覚・臭覚・味覚・体感覚・意識感覚)を整え、人として限りなく澄み切った志を持って生きていきたいという究極の精神教育(修養)を目指しているところが、日本の諸道がもつ素晴らしい特徴なのです。日本人としての誇りと意識を深めるためにも、是非とも子どものうちから身に付けてやりたい教養と素養であると言えましょう。

日本家庭教育再生機構は、道という名の伝統的な精神教育をたゆまなく支援して参ります。

「日用語」
日本人の教育水準が如何に高いかを知るためのひとつに、言葉があります。平凡社の大辞典という日本語に関していちばん語数の豊富な辞書の中には、なんと収容語数が72万語あります。こんな豊富な言語数を持った民族は、世界に例を見ません。言葉とは本来、人の感情と生活を結び付けて人間関係を円滑化していくための道具なのですから、言葉の量が世界一多いということは、人間関係に注意を払って細かく気遣いをしようと努める姿勢も世界一あるといって何ら過言ではないでしょう。

「敬語と卑語」
聞き手や話の中に出てくる人に対する、話し手の敬意(丁寧な気持ち)を表わす言葉が敬語。相手に対して自分を卑しめる時に遣う、世界でも稀な日本独特の言葉を卑語と言います。
例えば、卒業式の答辞を読み上げた生徒が「私たち卒業生は・・」と言ったら、歴史的慣行として使い方が間違いとなります。「私たち・・」のたちは「公達」のたちですから、これは敬語にあたるために感謝を述べる答辞にはふさわしくありません。正しくは「私ら・・」か、もしくは「私ども・・」というような卑語を使って表現すべきなのです。
この他にも「方言」「古代語」「帰化語」「外来語」「隠語」などの多種多様な言葉を、ほとんど習慣的で器用に使い分けている日本人の心遣い、そして繊細微妙にしてたおやかな感情。こうした日本の伝統や文化が生み出し続けてきた素晴らしい民族の叡智に、深い感動を覚えずにはいられません。

日本人は江戸時代から非常に高い水準の知識教育と精神教育をまことに自然な形で取り入れ、武士から庶民に至るまで、江戸を中心にして全国津々浦々に浸透させて来ました。それは結果として町人に少しずつ資本力を蓄えさせて、農民や漁民を経済社会の構成員に育て上げ、当時、日本に来ていた外国人をして『世界で一番美しくまとまった国』と賞賛させる文化を創り上げることになったのです。教育が整って家庭や社会が整い、家庭や社会が整って経済が整う。これこそが『教育は国家百年の大計』という証と言えましょう。

日本家庭教育再生機構は、日本の伝統ある知識教育と精神教育を子ども達に浸透させるための行事を進んで支援致します。

『月刊MOKU・りんご白書』より

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