3年ほど、毎月演奏におじゃましているお店です。
最近、大人向けに静かな感じで演奏するように心掛けたら、お客さまの数が増えて来ました。親子連れが少なくなるかなと心配していましたが、全く影響ありません。
子ども達も最後までおりこうさんして聴いているので、つくづく工夫を凝らしていく必要性を感じました。
プレ演奏前に幼児を抱っこしたパパが近付いて来られ
「バイオリンがしたいんです」と、いろんな質問をしていらっしゃいました。
「葉加瀬太郎さんの曲が好きだ」と仰ったので
「リハーサルですが2曲続けて弾きましょう」とリーダーが言うと
「本当ですか!」と驚かれ、
「イスにおかけ下さい」とお勧めしているのに
嬉しそうに抱っこしたお子さんをゆすりながら立ったままでお聴きになりました。終わると深々と頭を下げて、とても嬉しそうに帰っていかれました。
リピーターのお客様がプレ演奏が始まるとすぐに、にこにこしながらスッとイスに座って頂ける方が多いです。
「いつもお友達を連れて来ているのよ」と言ってくださる女性の方。
「傍で聴いていると、嫌なことを忘れるの」と言ってくださる男性の方。
「知っていたけど座って聴くのは初めて。リクエストしていいの?」と聞かれカノンとG線を弾きましたが、なんと途中から立ち上がって聴いて、実に満足そうなお顔で帰っていかれました。お客様に喜んで頂いたと確認できると、本当に嬉しくなります。
フードコートからこちらの方向を向いて座り、最期まで静かに聴いて下さるお客様もいらっしゃいます。
「着物って、いいですね」とファーストキッチンの職員の男の子に褒めて頂きました。
担当の職員の方にも「着物、カッコいいですね」と褒めて頂きました。
「着物で演奏するだけあって、優しい音でした」と若いお父さんにも褒めて頂きました。
沢山の方々に褒めて頂けることを真剣に受け止め、心から感謝し
きちんと応え続けられるよう、日々創意工夫に努めなくてはなりません。
母親としての柔らかさを前面に出し、教育者としての意識も忘れることなく、より良いバイオリン演奏を考えて参りたいと思います。
ありがとうございました。
また来月もお客様に喜んで頂くことだけを考えて、しっかり頑張ります。
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