- 活動日記
- 2020.1.3(金曜日)
滋賀県の大型商業施設で演奏させていただきました。
「エンターティメントが大切」
お正月に、私の親戚でプロダクションを設立してアイドルを育成し
マンガ番組の主題歌を持つなどして成功している人がいます。
その人が業界の話をしてくれました。
●お客様を如何に喜んでいただこうと思っているかどうか。
可愛くなくても多少下手でも、お客様が「応援してやろう」と思える器かどうか。
●エンターテイメントであるかどうか。
気取っていたって誰も見てくれない。
トークなどを入れ、いろんな創意工夫を重ねてお客様を飽きさせなければ必ず売れる。
●カリスマ性を持っているかどうか。
生まれつきカリスマ性のない者は、たとえ美人であっても、いくらお金をかけても磨けない。
この三点が売れるか売れないかの分かれ道になるというのです。
自分のスタジオで一番人気なのは
たいして可愛くないし特にスタイルも良いとは言えない普通の女の子だと言います。
この子が実に性格が良くて、その上、カリスマ性を持っていて大人気であると言うのです。
この間も大女優に「どこの星から来たんですか」と聞いていたので度肝を抜かれていたら
相手は「あら、私は●●星から来たのよ。あなたはどこから来られたの?」と
にこやかに返してきたので
大女優になれるだけのカリスマ性と頭の良さ、
性格の良さなど
全てそろった人柄を感じて、
大女優になれただけの器だと感動したと話してくれました。
「バイオリンだって同じでしょ? ただ気取って弾いていたって誰も聴いちゃくれないですよ。バイオリンが上手い人なんて腐るほどいるけど、葉加瀬太郎のようなバイオリンのエンターティメントはなかなか居ない。そこができなければ、余程のカリスマ性がない限り自己満足で終わるだけだ」と言われました。
確かにエンターテイメントでないとうけないということは
お客様の反応から痛いほど分かります。
オーケストラのバイオリニストの一員である私の師は
「葉加瀬太郎はバイオリンを日本に広めた功労者」だと言っていらっしゃいました。
「工夫と学びの連続だ」と彼に話しました。
正月早々、良い話がきけて本当に良かったと思います。
かけっことびっこは、
多くのお客様が笑顔で応えてくださいました。
職員さんがカメラを持って走ってこられ、写真を撮っていかれました。
一部
お子さんの姿もなく困ったなーと思っていたら、なんの・・なんの・・
パプリカのプレ演奏に合わせて子どもさん達がどんどん集まり
マットの上にも10人以上が軽く並び、
会場のお子さんを合わせると20人ほどの子どもさんがいらっしゃって大賑わいになりました。
気風があって合わせることが必要なのですが
この県の子ども達はとても大人しくて、なかなかマットに座ってくれません。
また風船が大好きですので、
風船を差し上げながらマットに座っていただくよう心掛けています。
隣の京都の子どもさん達はプライドが高くてお行儀が良いのですが、
マットに誘うと迷いなくサッサと座ってくれます。
風船にはあんまり興味がありません。
「要りません」と冷静に断る子どもさんがいたりします。
大阪の子どもさん達はマットに誘わなくても
自分からサッサと靴をぬいで積極的に座り、何をして遊ぶの?といった姿勢で典型的な「参加型希望」のタイプです。
風船より、とにかく参加できて楽しむことを望んでいらっしゃいます。
地域によって個性が光ります。
二部
一部が大盛況だったのですが、残念ながら一部のようには込みませんでした。
しかしながら、少しずつお客様が増えて満席状態にはなりましたが
やはり三時開始の舞台は、
どこのお店でもなんとなく落ち着かない感じが見受けられます。
ママが夕飯の支度など気にされるのか、ゆっくり聴こうという感じが薄いのです。
帰りの車中で
「大型商業施設のお客様は、買い物を目的に来店されているのであって、バイオリンに興味を持ってこられている訳ではない。まさかバイオリンが聴けるなんて思わなかったという意外性と、エンターテイメントを提供することが大切。まだお客様にうける何かがあるはず。そこを止むことなく追求していこう」と話し合いました。
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