子育て支援の大切さを社会により広く訴えるため、精力的なバイオリンコンサートを開催しております。

活動日記

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  • 2022.7.12(火曜日)

愛知県の高齢者施設で演奏させていただきました

shutterstock_1687611934-2初めて伺ったので、演奏する場所から決めることになりました。

決まった部屋の隣から、たまに炊事のような音がしましたが

たぶん事務所だろうと決め込んでおりました。

 

最初の発声練習はとても声が大きく

嬉しそうに楽しそうに歌われて、こちらもホッと胸をなでおろしておりました。

 

いよいよ、バイオリンの演奏が始まると

一曲目が終わってすぐにお二人の利用者さんがお部屋に帰られました。

利用者さんのテンションもいっぺんに下がりましたので

急遽、唱歌や懐かしい曲を前倒しして演奏することに。

 

なんとかプログラムに近い内容で気を遣いながら弾き終わりましたが

五分程あまり

「ではリクエストをいただきましょうか」とリクエストカード60曲を渡すと

なんと「タイスの瞑想曲」とのお言葉との声が・・。

 

耳を疑いました(笑)

 

高齢者施設で、こんな曲がリクエストにでたことは一度もなかったからです。

「分かりました」と言ったその瞬間、
隣の部屋から本格的な炊事の音が聞こえ始め、湿気が多い部屋に一気に大量の湿気が押し寄せてきました(撃沈)

 

タイスはポジションの移動が頻繁にあるのですが、ネックがべた付いて音が上手く取れないと分かりました。

しかも、弓の毛が緩んでしまい最悪の状況に・・。

焦りながら弾きましたが、当然音がズレてしまいました。

 

すると今度は「ハンガリー舞曲」というリクエスト。

「えーーーっ!」と、湿気に捕らわれて、つい悲鳴を上げましたら

「じゃあ、イパネマの娘で」と、またもやポジション移動が頻繁にある曲のリクエストが。
どちらにしてもネックの移動が多くある曲なので

何を弾いても同じだと腹を決め「ハンガリーを弾きますよ」と。

 

ハンガリーもポジション変動が続き、タイスとは大きく違ってとても速い曲です。

こんな湿気と戦いながら一体どうやって弾こうか悩みましたが、文句は決して言えません。
これも必死で弾き切りましたが、

(歌が好きだけじゃなかったのね・・)と

想像さえしなかったお洒落なリクエスト曲にビックリ。

 

オペラの間奏曲は出るわ、舞曲は出るわ、ボサノバまで出て。

意識レベルの高い利用者さんがいらしたことに、ちょっと驚きを隠せませんでした。

 

そして、事務所だとばかり思っていた隣の部屋が、

致命的な台所だったことには後から泣けましたね(笑)

 

覗き見して確かめたら良かった・・でも、そんなことできないし(笑)

「頂いた環境の下で演奏する姿勢が大切」」だと教えられた貴重な1日でした。

 

                                  (長田)

「愛知県の高齢者施設で演奏させていただきました」への2件のフィードバック

  1. とまと より:

    お疲れ様でした。

    演奏場所でも、いろいろあるのですね。
    湿気もバイオリン演奏には,天敵になるんですね。
    勉強になります。

  2. 長田百合子 より:

    とまとさん

    はい、湿気があると左手がスムーズに動かないので、音が正しく取れなくなります。
    だから「タイスの瞑想曲」はショックでした。

    また、右手で持つ弓がダランダランになって、速い曲が弾けません。
    だから「ハンガリー舞曲」は、ダブルショックでした。

    でも、わがままは言えませんから
    歯を食いしばって弾くしかないのです(^_^;)

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