子育て支援の大切さを社会により広く訴えるため、精力的なバイオリンコンサートを開催しております。

ここは去年の12月の、コロナ禍が緩んだ時に伺うことができました。

演奏会が始まると、お客様は60曲の中からリクエスト曲を選び、積極的にあちこちから手を上げてくださり、リーダーがお客様を当てるのに困るほどでした。

「ホールニューワールド」のリクエストをお客様からいただきました。

子どもたちに舞台の前で整列していただき、リーダーが子どもたちの耳元で生音を聴かせました。みんなとてもオリコンさんで、お行儀よくじっとしてしっかり聴いてくださいました。

ご年配の女性が席に着くなり、リクエスト用紙を見て「この中からリクエストしていいの」と、驚きながらとても嬉しそうでした。リクエストが始まると一番に手を上げて「涙のトッカータ」をリクエストしてくださいました。

お客様はご自分のリクエストされた曲が演奏されると、本当に嬉しそうなお顔をされます。

こちらまで嬉しくなって、お客様と思いが一緒になれることに心から幸せを感じます。

福井の同じお店で知り合ったWさんが今日も来てくださり、すくすく合奏団と一緒に「さくら」と「威風堂々」を弾いてくださいました。その頃はバイオリンを習われたばかりで、私達に声をかけてくださったことがお付き合いの始まりでした。

前回の「緊張をした」と言っておられましたが、楽しそうに弾かれていました。

リーダーと「次回の演奏日はブーレでいきましょう」と相談され、「頑張ります」と笑顔で帰って行かれました。

アメージンググレイスをリクエストしてくださったお客様が「もう泣けそうで」と言われ演奏後にドーナツの差し入れをしてくださいました。

Wさんには筍をいただき、リーダーのお知り合いからは「加賀の料亭で作った」という立派なお弁当をいただきました。

ステージ周辺のお店にご挨拶に行くと「今日はすごく良かったです。また来てくださいね。楽しみにしています」と有難い声をかけてくださいました。

いろんな方がいろんな思いで私たちの演奏を聴いてくださいます。

そしていつもお客様に支えられて演奏会は成り立っています。本当に有難いことです。

職員の皆様には大変お世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございました。

車の中で皆さんからいただいたお土産を眺めながら、お客様のありがたさをしみじみ思って心から感謝致しました。

（波多野）