- 活動日記
- 2019.3.29(金曜日)
岐阜県の児童養護施設岐阜県立白鳩学園で演奏をしました。
小高い場所にある児童養護施設に入ると、子どもたちが近付いて来ませんでした。
奥の方には中学生の女子が数人固まり、テレビの前には小学生の子どもたちが固まり、機材を用意していても目を合わせてくれませんでした。
音楽のイベントは初めてだったようでした。
ところが、音出しでバイオリンを弾き始めると、みんながいっせいにこちらを向いて興味深く見ています。
「さぁ、時間だから前に集まってください」とお願いすると、全員がゆっくりなんとか集まってくれてホッとしました。
やはりここでも残酷な天使のテ―ゼで子ども達の前で弾いて行くと、子ども達に笑顔が出始めました。
徐々にテンションが上がり始め、トトロの時には大きな大きな声で歌ってくれて、無表情だった中学生の女子達が一番の笑顔でした。
「このバイオリンが弾きたい人」と聞くと、いろんなところから「はーい」と手が上がりましたので、一番大きく手を上げていた中学生と小学生の女の子に演奏してもらいました。
「奇麗な音が出ていたね」と褒めてあげると
「私、前からテレビを観ていて、バイオリンに憧れていた」と言うので
「じゃあ、大きくなったらバイトに行ってお金を貯めて習ったらいいじゃない」と話しました。
みんなで大はしゃぎでコンサートを終え、バイオリン体験した2人の女の子がいろいろと話しかけて来てくれました。
「バイオリン買って」と女の子たちが指導員の先生に言うと
「大きくなったらね」と笑いながらお話しをしていました。
子どもらしい仕草を見て、とても幸せな気持ちになれました。
子ども達と大はしゃぎして下さった男の指導員の方、たいへんお世話になりました。お陰さまで、子どもたちが明るく元気にお遊戯やお歌を歌ってくれました。
最後まで傍で見送ってくれた中学生の女の子。
大きくなったらバイオリンが弾ける人になれたらいいね。
また会いましょう。