子育て支援の大切さを社会により広く訴えるため、精力的なバイオリンコンサートを開催しております。

活動日記

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  • 2020.6.15(月曜日)

腕利きの構成員が、今日一人加わりました。

b別れ際、歩きながら右手を後方へ差し出すと

そこに父親の大きな手が乗っかりました。

力を出し合った者同士の握手には

何の言葉も要りませんでした。

 

六十代後半の両親は

三十代の一人息子のY君から嫌われ、15年以上に及んで絶縁状態にありました。

その間、私がY君のメンタルケアに励むことになったのです。

 

Y君は生きる気力をすっかり失い

深夜に及んで何度も励ましました。

一緒にお酒を酌み交わし、

愚痴を聞き、

苦しかった思い出を聞き

ただ母性を全面的に出して無償の愛で接することに努めました。

 

私と別れた後で、

彼は死んでしまうかも知れない。

悲観して逝ってしまったらどうしようと、

何度も恐怖に襲われました。

恐る恐るメールをすると、返ってきた返事で何度もホッとしたものでした。

 

そのうち心を開いてくれるようになり

最近では私に希望や目標を口にするようになりましたので

ラストチャンスが来たと思ってY君に言いました。

「私と父親が健康なうちに、父親に会って仲良くなっておくべきだ」と。

力強くY君を説得し、それで今日を迎えたという訳です。

 

待ち合わせのホテルのロビーで、父親はひとり立っていました。

10時から私とY君と父親だけの3人の話し合いが始まり

4時間もすると二人の関係を修復することができました。

15年以上にわたってコツコツメンタルケアを続け、

無償の愛で接してきたからこそできた父子のようやくの和解でした。

後から加わった母親の手から渡された手作りマスクを受け取ったY君は、

これから実家に出入りするつもりでいます。

Y君とは連絡を取り合えるようになる両親は、関東で私の非営利活動を手伝うことになりました。

Y君から「先生の傍に両親が居れば僕は安心だ」と頼まれたからです。

 

父親と交わした握手の意味は

「やりましたね」・・などという薄っぺらい意味ではありません。

親子など仲良くなって当たり前なのであり、特に喜ぶようなことではありません。

Y君のメンタルケアを成し遂げて、新しい道をまた共に歩んでいく者同士が

「これからも宜しく!」との思いを込めた、熱き無言の挨拶だったのです。

 

一部上場の会社の役員を務めた彼なら、きっと関東で良い仕事をしてくれるはずです。

 

Y君の長いメンタルケアが終わろうとしています。

ちょっとご苦労様でした、私。

(長田)

 

「腕利きの構成員が、今日一人加わりました。」への1件のフィードバック

  1. ゆずりは より:

    なんかすごいです。

    お疲れ様でした。

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