子育て支援の大切さを社会により広く訴えるため、精力的なバイオリンコンサートを開催しております。

活動日記

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  • 2022.10.19(水曜日)

覚王山の高齢者施設で演奏でした!

3仲間と会って喫茶店で食事をしてから車に乗ると、車が示す気温の表示がなんと「30°」。

「えーーっ!それじゃ夏でしょう!」と叫びながら、三人でお洒落な高齢者施設へと向かいました。

ここを利用される方々はとても品が良く、きっと今まで豊かな生活を送ってこられたんだろうと分かるような感じの方ばかり。

「楽しみにしていたわ」

「歌が歌えるから最高よ」と私達を歓迎してくださり、

大きなお口を開けて大きな声で元気よく歌ってくださいました。

90歳を超えた女性が「私はね、小さな時からいろんなお習い事をしたんだけど、全部戦争でダメになってしまったの。私にはもう時間がないの。だから、バイオリンを私に教えていただくことってできませんか?」と真顔で尋ねていらっしゃいました。

私はとても「残念ながら教えることは出来ません」とは言えず、何とか諦めて頂こうと返答に困っていると、向こうから「先生たちは忙しいんだから、こっちへ来て一緒にお茶しましょう」と、他の利用者さんから助け船を出していただきました。

私は戦争を体験していないので、「戦争で辛い思いをした」と年配の方から言われると、どんな言葉をお返しすれば良いのか全く分からなくなります。

ずいぶん辛い思いをされたのでしょうから、現在こんな素敵な施設でゆったり生活できて本当に良かった・・くらいしか思い当たらない情けない状態なのです。

中には戦争体験から変わりなく貧しいまま過ごしていらっしゃる方も沢山おいでだろうと思うと、戦争は人間の最低な行為だとつくづく思います。

皆さん笑顔で見送ってくださいました。

「もう時間がないの」・・・。
私にも、やがてきっとくる思い。

とても心に刻まれた言葉でした。

(長田)

「覚王山の高齢者施設で演奏でした!」への2件のフィードバック

  1. 詩音 より:

    私には時間がないの
    と、言えるほど生きてこられたのも
    素晴らしいと思います。
    時間があるはずだったのに、突然目の前から
    無くなってしまうこともあります。

    誰にでも無限に時間はないですね。

    ただ、戦争のご苦労は想像が出来ません。
    テレビで見ているだけも、すごいとしか言いようがないことを
    経験されてきたのですから、今はゆったりと過ごして欲しいと願います。

    それでも、90を超えた今でも習いたいと言われることは
    見習う姿だと思います。

  2. 長田百合子 より:

    詩音さま、ありがとうございます。
    年上の方から学ぼうと思えば、本当に貴重な多くのことを学べます。

    時間がないのと仰ったときのお顔が真剣で
    私はある意味、ショックでした。

    習い事がしたいと仰いましたが
    私には
    「ねえ、私の傍に来て、何か楽しませてくれない?
    あなたならお願いしたいわ。
    お金ならお支払するから」と言われているような気がしたのです。

    生活にゆとりがあると、いろんなことが考えられてかえって大変のような気がします。

    「貧乏暇ナシ」と言いますが、
    その方が楽に生きられて諦めも利くのではないかと・・・何の根拠もなく思ったものです。

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